睡眠の大切さ ③
みなさん、いかがお過ごしですか?
3月もいよいよ終盤。この時期は会社や学校など地域のいたるところで年度の切り替えの動きがあり何かと慌ただしかったりしますよね。お子さん持ちのご家庭は春休みなどで飛び回っているのではないでしょうか。親御さんにとっても仕事に家庭にと忙しくしていて何かと疲れの溜まる時期だと思います。自分のための癒しの時間を作る事も日常の中では必要なことだと思いますので、一段落した時にはしっかりと身体を労わってください。そんな時は当店【ナチュらく】が出来る限りの精一杯でおもてなしさせて頂きます。気軽にご来店ください。
さて、今日は前回からの「睡眠」に関連した話を書きます。
前回では『セロトニン』と『メラトニン』は表と裏の働きをするホルモン物質である事。
『セロトニン』は覚醒状態時に主に精神安定に作用するホルモン物質で、『トリプトファン』はその原料・・・という事を書きました。
今回は『メラトニン』について書きます。
「副交感神経」系に作用し、リラックスした状態での身体の働きを促します。つまり「交感神経」の働きが弱まると「副交感神経」が優位に働くわけです。
『メラトニン』は睡眠を誘う「睡眠ホルモン」の一種です。
主な作用として「睡眠導入(催眠作用)」「体内時計・生活リズムの調整」「免疫強化作用」などが上げられます。
『メラトニン』の分泌により脈拍・血圧・体温が低下して睡眠導入へと誘い、これにより脳が「睡眠体制が整った」事を認識して睡眠状態に入ります。昼間はほとんど分泌される事が無く、夕方から夜に掛けて身体が自然に分泌量を増していき適切な眠りに入れる状態を作っていきます。一般的には起床時から14~16時間後に分泌量が急激に増加して睡眠体制へと誘います。太陽光(強い光)により体内時計がリセットされますが、これと併せた働きにより睡眠体制に誘うわけです。
免疫強化作用として抗酸化作用や新陳代謝の促進など、細胞の酸化防止作用や身体に不必要な物質の代謝(分解・除去・排せつ)を促して、身体をより良い状態を作ってくれます。
逆に言い換えると、『メラトニン』が不足するとこれらの働きがうまく作用しなくなるので、生活のリズムが崩れたり体調の不調、安定した睡眠がとれないなど負の連鎖に繋がりやすくなります。
健康維持や病気の予防だけでなく、不眠症も『メラトニン』の不足による場合もあります。
では、『メラトニン』を増やすには?
前述している『セロトニン』が大きく関係しています。
つまり、『トリプトファンの摂取』➡『セロトニンの生成』➡『メラトニンの分泌』というサイクル(流れ)になります。
『セロトニンの生成』が十分に行われないと覚醒状態での働きがうまく働かなくなり、これにより生活リズムにも乱れが起こり規則正しい『メラトニンの分泌』が行われなくなるわけです。
基本として『トリプトファンをしっかり摂取する必要』がありますが、『セロトニンの生成』を促す環境づくりも大切になります。
ただ、『メラトニン』は加齢によって分泌量が減少していきます。
幼齢機には大量に分泌され分泌量のピークを迎えます。ピーク期を過ぎ減少傾向(分泌の下降線)が始まる頃には思春期が始まります。
そして壮年期(30~50歳)までには加齢と共にどんどん減少していき、老齢期(60歳~)になると分泌量はかなり激減していきます。
高齢者が睡眠時間が短いのもこの関係ともいえます。
つまり、『メラトニン』は睡眠に必要かつ重要な物質であることが分かると思います。
それと同時に、十分な睡眠がとれないと身体を維持していく以下の生命のサイクル活動
・脳や身体の疲れをとる。
・ストレスの軽減(リラックス効果)。
・病気の予防(免疫物質の生成)。
・代謝の促進(活性化)。
・記憶の定着、学習効果の効率化。
・ホルモンの分泌。
などが正常に行えなくなり、負の連鎖に繋がっていく要因になるわけですね。
規則正しい生活や適度な運動、そして各種栄養素の補給(適量な食事の摂取)など一般的によく言われる「健康な生活習慣」サイクルを漠然と行うだけでもそれなりに体調維持は出来ると思います。
でも、そんな中で既に不調になる負のサイクルに陥っている方も多いかと思います。一度にいろいろはできないので、まずは身近で出来るところから始めてみるのが良いでしょう。
それでは上田市含め周辺地域みなさん、少しの工夫と日々の努力、そして定期的なお身体のメンテナンス(マッサージ・リラクゼーションなど)でお身体の調子を整えて、今日も1日頑張りましょう!!
では☆彡